当社は通信事業者の支援に特化したNIerとして活動しておりますが、嬉しいことに数多くの要請を頂いており、中長期的に今まで以上に安定した業績の向上が見込まれることから、更なる成長を目指す仲間を募集しています。
当社業績
以下は当社の営業利益推移を示したグラフです。(希望頂いた方には面接の際に数値も教えます)
創業から2024年まで殆ど黒字ではあるものの、山あり谷ありでした。これが2025年から大幅増益。更にそこから右肩上がりの予想となっています。

当社の社員は経理や事務を除き、ほぼ100%がエンジニアです。そのため、エンジニアが企画を考えて提案書を作り、プレゼンをして、そのまま受注後の構築や運用まで行っています。
当然、長期のプロジェクトになると営業どころではなくなるため、翌年の仕込みができず売上は低迷します。そうしてまた、暇な間に企画を考えて…という繰り返しが、山あり谷ありの正体です。
エンジニアが一つの仕事に専念するので、高い品質で技術支援が可能ですが、そのために業績が安定しない状況でした。

2025年に変えたこと
当社の組織構造はとてもシンプルです。経営戦略室と呼んでいるバックオフィス部門が1つと、システムソリューショングループと呼んでいる事業部門が1つあるだけです。部門内の階層はありません。シンプル故に、企画・提案から全て一人で回すスーパーマンのようなエンジニアが強い存在感を放っていましたが、これが前述したような山あり谷ありな業績の一因となっていました。
これを解消すべく、主に企画・提案段階の新規相談に対応するメンバーと、運用中の相談に対応するメンバーを分けました。これにより、今まで多忙で取りこぼしていた新規顧客からの相談を一つ一つ丁寧に受けられるようになりました。

当社は通信事業者の支援に特化したNIerであると同時に、IoT製品と自社サービスの販売を行っていました。IoT関連ビジネスは提供を開始した2017年から一度も黒字化しておらず、今後も改善する見込みが無かったことから撤退を決めました。2024年春から新規販売を停止、体制を縮小しており、2025年9月に全てのサービスを終了する予定です。これにより、祖業であるNIerとしての活動に注力できる体制となりました。

業績が急激に向上している理由
当社の業績が急激に向上している最大の要因は通信業界全体の人材不足にあると感じています。最近特に以下のような相談を頂きます。
- 保守・運用業務にかなりの人手を割いている。対応品質を下げずにもっと効率化できないか。(自動化/半自動化)
※コチラのブログ記事もご覧ください。 - 通信帯域が年々増加しており、コストの増加が激しい。通信帯域を効率よく運用する方法はないか。
※コチラのブログ記事もご覧ください。 - 設備の増強や移行プロジェクトを推進できるエンジニアが足りない。プロジェクト管理や各種調整、実際の作業など推進業務を丸ごと頼めないか。 など
一般的に、NIer=メーカーの販売代理店を兼ねており、販売した製品に対してのみ技術支援を提供している場合が殆どです。販売を前提とせず、純粋に技術を提供している当社は希少なのかもしれません。

物販を前提としない技術サービスというとコンサル会社をイメージする方が多いと思います。コンサルティングに近い相談を受けることもありますが、基本はネットワーク運用を中心に現場の技術を提供しています。プレゼン用のスライド作成よりもconfigやスクリプト作成、ネットワークの設計や運用手順の構築といったエンジニアの仕事が中心です。
当たり前ですが顧客が得た利益の一部を頂いて当社のようなNIerは仕事をしています。ですので、売上目標を立てたところで、それを無理に達成しようとすれば本末転倒になります。一番大事なのは依頼いただいたプロジェクトを完遂することであり、必要以上の対価を要求しないことです。こうして信頼関係を築くことで、長期的に取引を継続頂いているケースがとても多いです。
レンジャーで出来る仕事
IT業界に多い多重下請け構造ではなく、携帯キャリア(MNO)やISP、MVNOなど多くの通信事業者と直接取引しています。その分、任される仕事の社会的責任も大きくなるため、プロジェクト毎にチームで取り組みます。特定の事業者担当として専任する場合もありますが、基本は色々な事業者のプロジェクトを渡り歩く形になるため、業界を見渡すように経験を積むことができます。
企画・提案段階から社内で情報はオープンにしています。プロジェクトの背景や目的まで理解した上で仕事に取り組むことが可能です。思いもよらないアイデアが採用されることもあります。
固定ブロードバンド(ISP/CATV)やモバイル(MNO/MVNO)のネットワーク提案、設計、構築、運用、業務コンサルティング、自動化開発、BSS/OSS開発など、通信サービスに必要な技術全般に触れることができます。当然、特定領域に特化することもできますし、全体的に経験を積んでオールラウンドなエンジニアを目指すこともできます。
JANOGやJAIPAを中心に、業界のコミュニティ活動に参加することを強く推奨しています。様々な考え方に触れ、意見を交わすことで、普段の仕事では得られない気づきがあると考えています。
技術領域

当社が提供している技術領域は上記の通りです。
これらすべてをイチから構築することもあれば、既にあるシステムの一部をメンテナンスしたり、作り直したりします。
プロジェクト事例
MVNO新規参入の伴走支援
システムの構築や運用は勿論のこと、データセンターや専用線の調整、グローバルIPアドレスやAS番号の取得、ピアリング先の検討から、MNOとの協議といった事業参入に必要な準備も全て支援します。モバイルからインターネットまで幅広い知識と経験が求められる、ネットワークエンジニアの集大成のような仕事です。
ISPのコアネットワーク構築
昨今は通信事業者内のエンジニア不足が顕著です。コアスイッチやエッジルーター等の設備増強やリプレースに伴う設計、構築作業、その後のメンテナンスを支援しています。稼働に余裕のあるエンジニアは複数の事業者を支援することもあります。
インターネットトラフィックの品質可視化・制御
専用の装置を用いてユーザの体感品質を可視化し、公平性を確保するための帯域制御を実装します。MVNO、ISP、VNEといった幅広い通信事業者が利用している技術で、当社は10年以上の構築・運用実績があります。
運用自動化・半自動化開発
10年、20年以上運用しているサービスは運用業務が秘伝のタレのように継ぎ足し状態で複雑化し、現場で効率化のアイデアを考える余裕がないケースがあります。ネットワーク運用の知識・経験を持つ当社のエンジニアチームで業務内容の整理とシステム化を推進しています。
技術渉外支援
エンジニアとして働いていていると「渉外」というワードを見る機会は殆ど無いと思います。通信事業者は例外なく全て、「法律・制度」や「事業者間の協定」といったルールに基づいてサービスを提供していますが、自社のシステムがルールに従っていること、事業者間でルールが正しく維持されていること、正しくルールが作られていることを技術的な視点でチェックし、必要に応じて是正を求める役割が必要です。現場をよく理解している当社のエンジニアチームでこのような業務の支援も行っています。
求めている人材
以下は当社が求めている人材像です。技術スキルも大事ですが、仕事をしていれば自然と身に付きますので、それよりも人間性を重視しています。(技術スキルは資格で言えばCCNA、実務経験が1年程度あれば大歓迎)
- 傾聴する姿勢
- 人の話を最後まで聞く
- 話を聞く前から決めつけない
- 相手の言いたいことを聞き出す努力をする など
- 他者を敬う姿勢
- 挨拶をする(当社は出退勤時にハイタッチします)
- 否定から入らずに意見する
- (業務時間内は)連絡があったら即レス など
- 誠実さ
- 嘘をつかない、情報を隠さない(秘密情報は除く)
- 不機嫌を態度に表さない
- 課題に対して文句や愚痴ではなく改善策を示す など
- 積極性と当事者意識を持つ
- 自身が関係する決め事は他力本願ではなく、積極的に自ら関わる
- 意見があれば発言し、行動する
- 自身の役割を最後までやり遂げる など
- 好奇心を持つ
- 仕事に直接関係無くても新たな知識を吸収する
- 周囲を巻き込んで知識や体験を共有する
- 社内外問わずコミュニティに参加する など
雇用条件・福利厚生
実は色々と制度の見直しを図っている最中ですので、入社頂くには今がベストタイミングです。
能力に応じた給与、成果に応じた賞与の支給を原則としており、年齢や勤続年数よりも実力を評価いたします。
前述しているように幅広い経験を積むことができますので、特に若手の方は色々吸収しながらハイペースでステップアップすることが可能です。私(成田)は入社当時23歳で、5~6年で年収が3倍以上になりました。自分のペースで働いただけで、無茶なことは何もしていません。
また当社はこれまでみなし残業制度を導入していました。無駄な残業を抑制するためのものでしたが、各々が時間をコントロールしてプロジェクトを遂行できており、残業時間の平均が月10時間程度の状態で安定していることから、2025年10月より、みなし残業制度を廃止することといたしました。(たくさん残業してください。ということではありません。)
他にも2025年10月からアディショナル休暇制度を導入いたします。毎年、有給休暇を付与いたしますが、これを使い切った際に追加で7日分の特別休暇を付与します。急な病欠など心配することなく、旅行等で有意義に休暇を使ってもらいたいという思いです。

その他、福利厚生等の詳しい情報は採用ページをご覧ください。
さいごに
以下は当社のスローガンです。当社は物販を前提としたNIerではなく、純粋に技術を提供しており、今後もこの姿勢を貫きます。こう断言できるのは会社経営のステークホルダーが限られているからです。「社員」「顧客」「パートナー」のために力を尽くすことが、結果的に通信業界・社会への貢献に繋がると信じています。些細なことから大きなことまで、あらゆる通信事業者の悩みが集まる。キャリアステップとしてそんな当社のようなNIerを一度経験してみてはいかがでしょうか。
