採用サイトはこちら>

【社長のつぶやき】代表就任1年の振り返り

【社長のつぶやき】と題して、なるべく素の感情、言葉で私の考えを不定期で発信していきます。文字ばかりになるので読みづらいかもしれませんがご容赦ください。

2024年12月に代表取締役に就任して1年が経ちました。いろいろな学びや出会いがありましたので、今回はこの1年を振り返るとともに、直近の施策を紹介したいと思います。

まず初めに行ったのはイメチェン

代表就任と併せてまず行ったのは以下の3つでした。

  • スローガンの変更
  • 全社員のプロフィール写真撮影&名刺デザイン刷新
  • WEBサイト改修

スローガンの変更

以前のスローガン。「ワクワク」を前面に出したベンチャー感と、スーパーヒーローを連想するイメージ画像でレンジャー感を演出。

新たに打ち出したスローガン。通信に携わる方の多くが聞き馴染みのある「ラストリゾート」という言葉を使ってスタイルを表現。

全社員のプロフィール写真撮影&名刺デザイン刷新

社員証や名刺、slackのアイコン、登壇時のプロフィール紹介など様々な用途で使えるよう、全社員の写真撮影を行いました。免許証やパスポート等の証明写真以外で自分の写真を撮る機会なんて滅多にないと思いますが、自分を見つめ直したり、ビシッと決めて気持ちを入れるキッカケにできればという思いです。新しく仲間に加わった方も入社時に毎回撮っています。

表はプロフィール写真、裏には上記のスローガンを載せた名刺デザインにしまして大変好評です。デザイナーには依頼せず、全部自分たちだけで作りました。

ちなみに、写真撮影は小・中学時代の友人にお願いしています。当社の専属カメラマンです!

WEBサイト改修

実は2025年9月末でIoT事業を終了しました。それもあり、当社コーポレートサイトのコンテンツを一新しました。かなり引き算しまして、シンプルになったと思います。まだ芋臭さがあるので、近日中に今度はデザインを一新するかもしれません。(デザイナーさん募集中!)

新卒採用の解禁

当社の平均年齢は38歳です。決して若くはありませんが、高齢化が進んでいるということもありません。ただ、このまま何もせずにいれば高齢化は進みます。当たり前ですけど。

通信業界全体の課題として若手不足が叫ばれている昨今、少しでも多くの若者にネットワークの仕事を知ってもらい、業界の仲間になってほしいとの思いで長期インターンシップの受け入れや26年卒の新卒採用を解禁しました。実に13年ぶりの新卒採用です。記念すべき一人目は都内の高専から推薦で入社頂くことになりました!

長期インターンシップでは2名の募集枠に対して掲載開始から1週間足らずで15名からの応募を頂き、慌てて掲載を取り止めました。全員採用したかったのですが慎重に検討した結果、予定通り2名の学生に来て頂いています。未経験からのスタートですが呑み込みが早く、早々に実務で活躍頂いています。

今後も学生や若手を対象に、ネットワークエンジニアの入り口となるような企画を検討していきます。

想定外のレンジャー需要増加

完全に想定外だったのですが、様々な方面から支援要請を立て続けに頂き、目が回る一年でした。おかげさまで前期比270%(営業利益)の過去最高益を達成いたしました。2026年は一段と忙しくなることが見えており嬉しい悲鳴を上げています。

  • ネットワーク運用の体制が古いため、今の状況に合わせて最適化したい
  • 人手不足のため、設備のマイグレーションや構成の見直しなどお願いしたい
  • 他NIerから機材を購入したが、何もサポートしてくれないので代わりに構築してほしい などなど

当社は単なるエンジニアの会社ではなく、制度やビジネスの観点を持って顧客ビジネスの成功を最優先に考えています。このスタイルを理解いただき、信頼して下さる方から色々と任せて頂けるようになってきました。引き続き、全力を尽くす所存です。

一方で、残念ながら当社から取引をお断りするようなケースもあります。

  • 極端に低単価での対応を求められる
  • 無茶な相談
  • 担当者や上長の当事者意識が薄い

エンジニア単価については、求められる技術やプロジェクト内容に応じて、必要最低限のラインで設定しています。とはいえ予算の都合等あると思いますので、議論しながらお互いに納得いく結論を出せれば良いと思います。そもそも議論の場を設けていただけないようなケースは残念ながらお断りしています。

2つ目は、「とにかく困っていて助けて欲しい!」ということでお話を伺ったものの無謀なスケジュールや体制で、契約期間内での目的達成がそもそも不可能と思われる場合です。このような場合は現実的なスケジュールや体制案を提示しつつ、計画の見直しを議論しますが、これもそもそも議論にならない場合は残念ながらお断りしています。

一番厄介なのは当事者意識の無い方からの依頼です。具体的には「必要なツールや環境を用意してくれない」「スケジュールの引き方や調整が支離滅裂」「何もかも丸投げ」といったケースです。うまく進んでいないのに上長が一切現場に出てこないのが特徴です。

実際に今年、取引をお断りした実例を挙げます。

  • 他NIerから機材を調達(当社はRFPで敗北)したものの、結局構築できるエンジニアがおらず代わりに当社が救援することに。
  • エンジニア単価の値下げを要求してくるものの、議論の場を設けてもらえない。(決裁者が会議に出てこない)
  • どう考えても達成できないマイルストーンが置かれている。(現地構築前にラボで判定試験!?)
  • 構築に必要な環境の手配が遅々として進まない。
  • プロジェクト期間が延長しても契約更新は無いと初めに通告されていたが、契約満了直前になって継続支援を要望される。

この例では契約期間終了と共に取引を終了しました。当社のエンジニアはロボットではありません。プロジェクトの成功を第一に考え様々な課題に日々立ち向かっています。委託者と受託者で立場の違いはあれど、互いを尊重する関係が作れそうにない方との取引はいたしません。逆に、正面から課題に向き合い、共に戦ってくださる方は全力で支援いたします。

パートナーとの関係強化

当社は2025年12月現在で従業員数33名と、決してリソースが潤沢なわけではありません。積極的に採用活動を行っていますが若手とマネージャーを中心としており、エンジニアの戦力確保には課題があります。

そのような背景もあり、パートナーの皆様に協力をお願いする機会が増えて参りました。古くから交流があり同じ業界で活動しながらも、競合も協業も無かった不思議な関係から、現在のパートナー関係に発展したケースも複数ございます。独立したレンジャー卒業生が巡り巡ってパートナーとして協力してくれているケースもございます。

様々な苦労や困難はありましたが当社が19年に渡って築いてきた繋がりが、こうして少しずつ新たな形に向かっていることにワクワクしています。

直近の施策

代表就任後の1年を振り返ってみましたが、2年目に予定している施策の一部を紹介します。

AS59122の活用促進

当社はグローバルAS番号59122の割り当てを受けています。MVNEサービスに使用していましたが、今後は若手エンジニアが現場経験を積むための環境として活用したいと考えています。

インターネットの構造がどうなっているのか、ピアリングとは何なのか、商用トラフィックを分析し、運用を改善する一連の技術や考え方を身に付けるには、直接見て触れることが一番です。この環境に触れることができるエンジニアはこの業界に一体どれほどいるのでしょうか。

商用環境で作業する緊張感を味わいながらAS運用を経験する場として、当社のインフラを活用する計画を進行中です。(アイデアがある方、連絡をお待ちしています!)

各地域への進出

当社は、あらゆる通信事業者のラストリゾートです。日本には各地域に多くの通信事業者が存在していますが、それらも含めたラストリゾートでありたいと思っています。拠点の開設や人材採用等、地域の自治体や教育機関と連携を模索しつつ、地域進出を検討しています。(もし誘致したいという方がいましたら、連絡をお待ちしています!)

さいごに

まだたったの1年です。これから色々な施策を考え、業界・社会発展に貢献できるよう努めますので、何卒変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます!