【社長のつぶやき】と題して、なるべく素の感情、言葉で私の考えを不定期で発信していきます。文字ばかりになるので読みづらいかもしれませんがご容赦ください。
今回は仕事への向き合い方について私の考えを綴ります。
仕事で一番大切なことは、相手の立場を理解しようとする姿勢
仕事をする上で最も大切なのは、相手の立場を理解すること、相手目線での「なぜ」を追求することだと私は考えます。ただ、感情移入しないように注意も必要です。
よく、私はレベルで表現します。

上記は単純な例ですが、仕事は組織で行うものです。自分の対面にいる担当者にも上司がいます。その上司にも上司がいます。自分がどうしたいのか、自分が何を思うのかは大事ですが、相手やその上司に伝わらなければ意味がありません。自分の意見を通すためには、相手が欲しい情報・言葉を正確に形にすることが求められます。
特にエンジニアに多く見られるのが、「勝手な前提を置いて話を進めちゃう」ケースです。自分の中でロジックが仕上がってしまっているので、脳内の完成図を基にしてしまうのでしょう。結果、相手を置き去りにしてしまいます。
私もまだまだ修行の身ですが、これを意識するのとしないのでは、仕事の質が全く変わります。
相手も人間なので、自分のことを考えてくれる人と働く方が気持ちいいですよね。
学生時代に評価されるコミュ力と、社会人のコミュ力は別物
よく仕事をする上でコミュニケーション能力が大事と言いますが、「元気」「ノリが良い」「空気が読める」みたいなことをコミュ力だと思っていた時期が私にもありました。
学生はこれで良いと思います。
社会に出ると自分とは異質な存在、プライベートでは絶対に仲良くなれないような人と協調しなければならないことが多々あります。その度にストレスを抱えて体調を崩したり、報連相を怠ってプロジェクトが炎上したり、考えることをやめてbot化していては時間を無駄にするばかりです。
絶対に気が合わないけど仕事なので仕方ない。という場面は私もかなり多いです。
そんなときは「へー、世の中にはこんな人もいるんだ。おもろいなー。」くらいに考えて、ゲーム感覚でその人物の背景や言動の意図を推理することを楽しんでいます。自分とは異なる価値観の考えというのは学びになることも多いのでお勧めです。
基本的に仕事上の人間関係は選べません。それを学びの機会と捉えることのできる人が、コミュ力のある人だと私は思います。
焦らないこと
焦って出した結論は大抵ろくなことになりません。凡ミスを犯したり、人間関係を破壊したり、後悔した経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
落ち着いてくると、「なんであの人、あんなに焦ってんだろ」なんて思うことがよくあります。一口に「焦る」と言っても、色々種類があることに最近気が付きました。
・目の前の課題に焦る人
これは所謂「テンパってる人」ですね。追い詰められてパンクしちゃってる系です。ギブアップすればいいのに、深夜残業・休日出勤なんかしちゃって、なんとか回しちゃうので、仕事のペースが落ちない人が多い印象です。時には忙しくなるのも仕方ありませんが、恒常的にテンパってる人は健康が心配です。たまには投げ出したって良いじゃない。それでも回るのが組織ですよ。
・少し先のこと(半年、1年など)に焦る人
エンジニアなら進行中のプロジェクトがあったり、営業なら売上目標があったり。色々やらなきゃいけないと思いつつ、不安で堂々巡りしてしまって手が止まってしまう人もそこそこいる印象です。私から見るとこれも焦っている人です。不安に押しつぶされて自滅しちゃうのが心配です。どんな目標も、目の前のタスクを一つ一つコツコツ潰していくしかありません。
・将来(10年先とか)に焦る人
そんなにいませんが、この焦りが最も厄介な印象です。将来の事なんて誰にも分からないのに、やたら具体的な目標を立てて囚われている人です。10年後の自分像を描く前に、目の前にある現実を見て精一杯頑張れば、全く想像しないような未来が待っているかもしれませんよ。(少なくとも10年前の私はエンジニアとして必死で、社長になるなんて想像していませんでした。)
自分にある手札(時間、資産、仕事、同僚、上司、友人 などなど)をじっくり見て、その時々の最善手を考えて打つことを心がけていれば、ひょっこり誰かが手札から欲しいカードを出してくれることなんてよくあります。無いものねだりせずに、自分の手札と周りをよく見て行動することが仕事のコツだと私は思います。
さいごに ~仕事のスタイルで大切なこと~
文字にする程のことでもない当たり前の話ですが、仕事は信頼関係で成り立つものです。
時々、「俺は誰も信頼していない」などと豪語する人がいますが、そういう人はそもそも周りから信頼されていません。
好き嫌いではなく、信頼関係で仕事をすることが大切だと私は考えます。たとえプライベートでは絶対に仲良くなれないような相手であっても、まず理解しようと努力すること。そこから仕事上での信頼構築が始まるものだと思います。
結果、全く分かり合えずに関係終了という経験もそれなりにありますがw