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【社長のつぶやき】レンジャーの黒歴史と現在

【社長のつぶやき】と題して、なるべく素の感情、言葉で私の考えを不定期で発信していきます。文字ばかりになるので読みづらいかもしれませんがご容赦ください。

2026年2月現在、19期目を迎えた当社ですが、これまで様々な紆余曲折がありました。今回はその中でも黒歴史として封印された記憶を呼び起こしつつ、現在はどうなのかお伝えしようと思います。

ちなみに、黒歴史という言葉はアニメが初出だと言われています。
(お髭のデザインで好みが別れる?機械人形が出てくる某ロボットアニメです。)

【序】暗黒の時代(2017~2019)

事業も組織も完全に迷走していた時期です。当時、私(成田)はエンジニア兼 営業的な役割かつ、ラインから外れたところで割と自由に動いていました。そのため、色々と客観的に組織を見ることができていたと思います。今思うとズルいですね。

当時何が起きていたのか、私の目線でまとめていきます。

  • MVNO参入支援で大当たり
  • 上場を視野に入れ始める
  • MVNEサービスを立ち上げ ※2022年に終了
  • IoTサービスを立ち上げ ※2025年に終了

上場を視野に入れ始めたのが最大の原因だったように思います。

増殖する執行役員と分断する組織

まず、社員数が20名程から50名程にまで急増しました。それに伴い「所掌範囲」という言葉が使われる機会が増えてきます。1人で何役もこなしていたベンチャー企業に部署という概念が生まれ、執行役員という名の管理職が生まれることになります。

その執行役員の多くは、ほぼ全員が社員の急増と共に中途で入社してきたベテランの面々でした。輝かしい経歴を持っていたり、当時のレンジャーでは雲の上の存在だと思っていた大企業から「わざわざ」レンジャーに転職してきた方々です。

知識・経験・実績が揃っている大ベテランですので、専門領域においては心強かったのですが、例外なく全員「縄張り意識が強い」ことと「頑固」であったことが黒歴史を生む最大の原因だったと思います。専門性を買って採用しているので当たり前ですが。

「俺の仕事に首を突っ込むな」
「お前は俺の指示以外のことはするな」

実際にこんな言葉が飛び交っていたのか定かではありませんが、当時漂っていた空気感はまさにこれでした。何役もこなしながら柔軟に働いていたメンバーには相当なストレスだったと思います。全く利益を出していないにも関わらず接待交際費を使い込むような方もいましたし、それが許されている風潮もありました。必死に働いて利益を上げていたメンバーにとってはさぞかし不愉快だったでしょう。

形骸化していく理念

当時掲げていた経営理念は「Lead the Way」「ワクワクする通信の未来を切り拓く」でした。VisionやValueも掲げていたと思いますが、すみません忘れました。

Philosophy、Mission、Vision、Valueなど要素が多すぎて言葉遊びになっていた感はどうしても否めません。社内に漂っている空気感とこれらの言葉を繋げるための具体的な取り組みはありませんでした。「俺ら誰のために、何のために働いてんの?」状態です。

「いやいや、タバコ部屋とか飲み屋で意思疎通図っていたよね?」

なんてことは立場が強い側から見た一方的な主張です。(ちなみに2026年現在、タバコ部屋の文化はありません。飲み会は頻繁にありますが、武勇伝を語ったりお説教を始めるような人もいません。)

相次ぐ退職者

環境の急激な変化に耐えられなくなった生え抜きメンバー、風通しの良いベンチャーを想像して入社した中途メンバーを中心に退職が相次ぎました。余談ですが、当社の社員番号にはいくつか、ぽっかり穴が開いている空間があります。

全て当時の経営体制が悪かったとは言いません。退職者の中にはそもそも当社と合わない方もいたと思います。ただ、経営理念やそれを体現する文化、それらに理解のある管理職の体制があれば、採用のミスマッチは減らせたはずです。

【幕間】成田退職まで(2020~2021)

新規事業はことごとく軌道に乗らず、上場を目指すどころではなくなり、執行役員が全員いなくなりました。ただ、その間に大切な仲間が失われたショックは大きく、残ったのは会社に対する不信感「どうせもう何も変わらんだろ」といった諦めの空気でした。

事業部長を拝命(2020)

そんな空気の中、これまで自由にやってきた私に天罰が下りました。事業部長への昇進話を頂きました。
当然、最初はお断りしました。ありがたく拝命いたしました。

ゼロから事業計画を作り、人事評価の仕組みを考え、新規商材を集め、様々なRFP案件の提案をしながらコマンドラインよりもプレゼン資料やP/Lと格闘する日々でした。少しは立て直しに貢献できたと思います。

当時の私、真面目ですね。

当時の私、キレてますね。

執行役員を拝命(2021)

真面目にキレていた実績を評価されたのか執行役員を拝命しましたが、その後2021年末に退職しました。そして2023年に出戻ります。退職~出戻りまでの話は過去にインタビュー記事を公開していますのでご覧ください。

【破】文化活動の立て直し(2022)

成田が不在の2022年、当時代表だった相原により文化活動の立て直しが行われました。その主な成果について過去に記事を公開しています。

「和をもって尊く」そして「ありがとうで満たす」

黒歴史で失われた「和」を取り戻すため、共通の価値観と行動指針が定義されました。そのすべてをお伝えすることはできませんが、大まかに以下の通りです。

協調性を持ち、対話を重視する 

和をもって尊く

働く仲間に対して敬意を示す

礼儀

不正を許さない

誠実

自発的に行動する

積極性

オープンな情報共有で信頼構築

開示

自律的に行動し、自己管理

当事者意識

チームで責任を共有し、逃げずにやりきる 

責任

様々な経験を通じて共に成長する

学びと遊び

こういった考えに基づいて行動することで、社内外問わず「ありがとうで満たす」ことを共通の価値観としました。現在、文化的な活動は社員が自発的に、自由に取り組むことを絶対としており、役員は一切の口出しをしていません。(コンプライアンスやレピュテーション的なリスクがありそうなものは指摘しますが。)

【急】Reboot(2023~)

黒歴史を脱して事業・文化面の立て直しを図り、更なる飛躍を目指す下地ができたところで取締役として成田が出戻ります。

改めてレンジャーの存在意義、どうあるべきなのかを考えスローガンを刷新しました。複雑化していたVisionやValueは廃し、レンジャーを示す言葉はこの1つに集約しました。

その後の状況は過去のブログ記事でも書いている通り、この「Last Resort」を体現すべく様々な施策を進めています。

このスローガンはシンプルで分かりやすい一方、通信に浸かるほどハマっていく底なし沼のような言葉だと我ながら思います。有難いことに、この沼に飛び込む新たな仲間もどんどん増え、新たな風が吹き始めています。

Last Resortの仕事に終わりはありません。技術の進化はありますが、基本的に流行りや廃りもありません。無理に背伸びせず、着実な成長を積み重ねて参ります。再スタートを切ったレンジャーにご期待ください。

さいごに

今何を考え、これから何を成すのか、社外に対してはブログ、社内に対しては毎月の全社会議やSlackで発信することを心掛けています。経営者は意思をしっかり発信し、その上で個々人が考えて行動する。

この繰り返しが人を成長させ、組織を強くすると信じております。黒歴史などと揶揄しましたが、最高の反面教師と捉え、この学びに感謝し、糧にして、組織をより強くすることで社会・業界に貢献して参ります。